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空の大怪獣ラドン(4K)

年末に、東宝でやっている「午前10時の映画祭」で4K化された『空の大怪獣ラドン』を鑑賞してきました。

特筆すべきはカラーの復元。退色の進んだカラーフィルムではなく、3原色に分解されたモノクロテープから4Kデジタル復刻したそうで、青空の抜けは抜群。

メガヌロンの体表ディティールもよくわかりました。

改めて観て、巨大がゆえに人類から敵視された巨大生物(怪獣)の悲哀にあふれた作品だったことも印象的。逆襲ゴジラの翌年に公開されたゴジラ以外初の怪獣単体作品で、ドラマ部分もしっかりと作られていました。

そして、なんと言っても特撮はすばらしいの一言。特にミニチュアワークは、映画館の大スクリーンで見てこそのすごさ。一枚一枚瓦がめくれて風に飛ばされるシーンは有名ですよね。

ちょうど一週間前に『アバター2』を観たばかりで、最新のCGワークもすごくリアルだったんですが、60年以上前のアナログ特撮は確かにリアルさでは劣るものの、タンクやポンポン砲の模型感もふくめて、自分の中にある「ザ・特撮」そのものなんですよね。60年を経て、円谷監督の残してくれた遺産にあらためて感謝した正月でした。